交通事故当時の自動車の時価とは?
名古屋市東区で発生した交通事故
名古屋市在住のZさんは,名古屋市東区で,自動車同士の交通事故に遭ってしまいました。
Zさん自身には,大きな傷害はありませんでしたが,Zさんの乗っていた自動車は,大きく損傷してしまいました。
Zさんは,修理費用が時価を上回る場合には,経済的全損になると聞きました。
Zさんは,交通事故当時の自動車の時価は,どのように算定されるのか相談するため,弁護士事務所の無料相談に行きました。
自動車の時価の算定方法
交通事故当時の自動車の時価は,基本的には,交通事故当時の自動車と同一の車種,年式,型,同程度の使用状態及び走行距離の自動車を,中古車市場において取得する際に要する価格のことをいいます。
交通事故当時の自動車の時価は,オートガイド者自動車価格月報(レッドブック),中古車価格ガイドブック(イエローブック)が参考とされることが多いです。
具体的事案によっては,個別的な判断がなされます。
レッドブックやイエローブックは,標準的な価格が記載されてはいます。
しかしながら,実際の場面では,使用状態や走行距離を考慮する必要がありますので,これらの資料から,ただちに自動車の時価を算定できるわけではありません。
したがって,具体的な損害賠償の場面では,事件によって個別的な判断がなされることもあります。
裁判例のなかには,自動車を購入してから約2か月後に交通事故が発生した場合に,実際の購入価格をもとに定率法による減価償却を行い,時価を算定したものもあります。