愛知名古屋 交通事故の損害賠償請求・慰謝料請求専門の弁護士 法律事務所「虎ノ門法律経済事務所-名古屋」

名古屋支店交通事故

文字サイズ
文字サイズ 小
文字サイズ 標準
文字サイズ 大

サイトマップからページを探す

末梢神経障害について

 

1 末梢神経障害とは

末梢神経とは,中枢神経である脳及びせき髄から出る神経の総称であり,中枢神経と,皮膚・感覚器官・筋肉・腺などとを連絡しているものです。
この末梢神経に障害が生じると,運動麻痺,感覚障害,自律神経障害といった症状が出現します。

運動麻痺の中には,中枢性運動麻痺(上位運動ニューロン障害)と抹消性運動麻痺(下位運動ニューロン障害)があります。
中枢性運動麻痺(上位運動ニューロン障害)では,深部腱反射亢進,病的反射が出現します。
末梢性運動麻痺(下位運動ニューロン障害)では,筋緊張の減退・消失,反射の減弱・消失,筋萎縮,末梢神経支配領域に一致する知覚障害が出現します。

感覚障害では,損傷を受けた神経が支配する皮膚の領域に,感覚障害が出現します。

自律神経障害では,発汗障害,血管運動障害,栄養障害等が出現します。
 

2 末梢神経障害の検査方法

末梢神経障害については,次に挙げるようなものを含め,多数の検査方法があります。
 

(1)ジャクソン・テスト/スパーリングテスト

ジャクソン・テスト/スパーリングテストとは,頸椎に対する検査です。

ジャクソン・テストとは,頭と首を痛みのある側に傾け,頭頂から圧迫を加え,あるいは伸展位,屈曲位などの姿勢で頭頂から圧迫を加え,または頭部を片側に傾けて反対側の方を押し下げ,このとき痛みがあるかどうかをチェックするものです。

スパーリング・テストとは,頭部と首を患側に傾けた状態で,頭頂から圧迫を加え,患側上肢に痛みがあるかどうかをチェックするものです。
 

(2)ラセーグテスト

腰神経に対するテストで,下肢伸展拳上テストともいいます。
 

(3)ホフマン反射

反射を調べることによって,障害の部位が脊髄(中枢)にあるのか末梢神経にあるのか,脊髄レベルであればどの高位に病変が存在するのかをチェックするものです。

被検査者の第3指の末節を,検査者の母指と第2または3指で挟み,母指で爪の上から押さえて急に離したとき,被検査者の手指が屈曲するかどうかをチェックします。
 

3 末梢神経障害によって認定されうる後遺障害等級

末梢神経障害によって認定される可能性のある後遺障害等級は,後遺障害等級第12級13号,後遺障害等級第14級9号です。

・後遺障害等級第12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
・後遺障害等級第14級9号 局部に神経症状を残すもの

自賠責保険の実務では,後遺障害等級第12級は,「障害の存在が医学的に証明できるもの」をいい,後遺障害等級第14級は,「障害の存在が医学的に説明可能なもの」又は「医学的に証明できなくとも自覚症状が単なる故意の主張でないと医学的に推定されるもの」をいう,という基準がとられています。

医学的に証明できるとは,言い換えれば,画像診断といった他覚所見が認められることを意味しており,このような場合には,後遺障害等級第12級が認定される可能性があります。

他覚所見が認められないとしても,受傷状況や治療経過,症状の推移や臨床所見などから,現在の症状が発生してもおかしくはないということが医学的に説明できる場合には,後遺障害等級第14級が認定される場合があります。

 

 
Copyright(c) 2015 虎ノ門法律経済事務所 All Rights Reserved.