むち打ち症の場合には,どんな問題点があるの?
名古屋市名東区で発生した交通事故
名古屋市在住のLさんは,名古屋市名東区で交通事故に遭い,怪我を負ってしまいました。
Lさんは,医師から,むち打ち症だと診断を受けたところ,保険会社からは,むち打ち症の場合には,損害賠償請求は難しいといったことを説明されました。
Lさんは,保険会社の説明に納得ができなかったため,むち打ち症の場合にはどのような問題点があるのか確かめるため,弁護士事務所の無料相談に行きました。
むち打ち症の認定に関する問題点
むち打ち症自体には,軽度のものから,重度のものまで,幅広くあります。
そして,むち打ち症の場合には,自覚症状のみのものが多いので,詐病と思われるものもあります。
これが,むち打ち症の認定の問題です。
むち打ち症の有無を判断するにあたっては,次のような点を考慮することになるでしょう。
・追突衝突自体の衝撃の程度,態様,被害者の姿勢及びそれが身体に及ぼした程度
・症状発現の経過とその変遷,当初の医師の診断及び治療経過等
・X線やMRIなどの画像,関節可動域測定,筋力測定,腱反射・病的反射テスト,知覚検査,神経学的検査の結果
むち打ち症の治療期間に関する問題点
むち打ち症の治療期間は,症状の把握,診断,治療が適切に行われた場合には,一般的な医学的知見として,概ね2,3か月程度とされているようです。
しかしながら,2,3か月というのは,あくまで目安ですので,個人差,交通事故の衝撃の違いによって,6か月以上の治療期間を要する場合もあります。
むち打ち症の治療期間が争われた場合には,一般の治療期間との比較,被害者の年齢,治療経過,治療内容の変化,基本的症状の変化などから,必要性相当性のある治療期間が認定されることになります。