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名古屋支店交通事故

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男性・女性別の醜状障害について

 

1 外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)とは

外貌醜状とは,頭や顔,首など日常的に人の目に触れる部分に,人目につく程度を超えて瘢痕(あばた)や線状痕(線状の傷跡)などの傷痕が残ることをいいます。
このような傷痕が残った場合,普段の仕事に影響が出ることも考えられますし,精神的な苦痛が生じます。

そこで,人目に触れる部分に,人目につく程度以上の傷痕が残ってしまった場合には,外貌醜状という後遺障害を認定し,仕事に影響が出たことによる逸失利益や,精神的苦痛に対する慰謝料について,損害賠償が認められることになります。

外貌醜状についても後遺障害が認定され得ることをご存知ではなく,泣き寝入りされる方もいます。
また,事故から直接生じたものだけでなく,手術等のために生じた醜状についても,後遺障害認定の対象となります。

外貌醜状については,男性にももちろん認められますが,女性の場合には男性に比べて,等級が上位の後遺障害が認められる場合もあります(なお,後遺障害別等級表では,平成22年6月10日以降に発生した事故について,男女の区別はなくなりました。)。

外貌醜状については,後遺障害が認定されるか否かも含め,一度弁護士に相談することをお勧めします。
 

2 外貌醜状の後遺障害等級

外貌醜状は,次のように後遺障害等級が認定されます。
 

後遺障害等級第7級12号 外貌に著しい醜状を残すもの

次のいずれかに該当する場合で,人目につく程度以上のものをいいます

頭部にあっては,てのひら大(指の部分は含まない。)以上の瘢痕または頭蓋骨のてのひら大以上の欠損
顔面部にあっては,鶏卵大面以上の瘢痕または10円銅貨大以上の組織陥没
頚部にあっては,てのひら大以上の瘢痕

 

後遺障害等級第9級16号 外貌に相当程度の醜状を残すもの

顔面部の長さ5センチメートル以上の線状痕で,人目につく程度以上のもの

 

後遺障害等級第12級14号 外貌に醜状を残すもの

次のいずれかに該当する場合で,人目につく程度以上のものをいいます

頭部にあっては,鶏卵大面以上の瘢痕または鶏卵大面以上の欠損
顔面部にあっては,10円銅貨大以上の瘢痕または長さ3センチメートル以上の線状痕
頚部にあっては,鶏卵大面以上の瘢痕

 

後遺障害等級第14級4号・同5号 上肢・下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

ここでいう上肢の露出面とは,上腕(肩関節以下)から指先までのことをいい,下肢の露出面とは,大腿(股関節以下)から足の背までのことをいいます。
 

3 逸失利益

外貌醜状について,逸失利益が認められるか否かについては争いがあります。
なぜなら,逸失利益は労働能力の喪失の割合によって算定されますが,「見た目」については労働能力に直接影響しないため,逸失利益が認められないとする考え方があるのです。

裁判実務では,傷の部位,程度,性別,年齢,職業,業務に対する支障,就職・転職の可能性等を考慮して労働能力喪失の有無,喪失率,喪失期間が判断されます。

例えば,モデル,芸能人,接客業,営業職などの場合には,特に顔面に醜状痕が残ったことにより,ファンや店の客足が減る,勤務先の会社で営業職から内勤に配置転換となり昇進が遅れる,転職に支障を生じ職業選択の幅が狭められるなどの影響を生じ得ます。

このように,外貌醜状が労働に直接影響を及ぼす職種の場合には,被害者の職業,年齢,性別等の事情から,被害者の外貌醜状がその労働に与える影響を考慮したうえで,労働能力喪失率が認定されます。

他方,醜状痕の存在による労働への直接的な影響は認めがたいが,周囲の視線が気になるなどして,対人関係や対外的な関係に消極的になるなど,間接的に労働に影響を及ぼすおそれが認められる場合は,逸失利益は否定されますが,外貌醜状を後遺障害慰謝料の増額事由として考慮することがあります。

 

 
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