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名古屋支店交通事故

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腸骨移植術による後遺障害には,逸失利益は認められない?

2014-12-16

名古屋市港区で発生した交通事故

名古屋市在住のPさんは,名古屋市港区で発生した交通事故によって,手関節を骨折してしまいました。

Pさんの手関節の傷害は,腸骨移植術により,治癒しました。

Pさんは,後遺障害認定手続を行ったところ,自賠責保険から,「腸骨採取による骨盤骨の変形」として12級5号の後遺障害が認められました。

しかしながら,Pさんは,保険会社から,Pさんの後遺障害は労働能力喪失に影響がないので,逸失利益を認めることはできない旨回答されました。

Pさんは,保険会社の説明に納得できなかったため,弁護士事務所の無料相談に行きました。

 

腸骨移植術とは?

大きな骨折をした場合には,体の別の場所から骨を持ってきて,破損個所に埋め込むことがあります。

これにより,埋め込んだ骨を媒介として,骨の再生が促進されます。

これを骨移植といいます。

四肢長管骨は,それほど大きくない上に,採取後に運動機能を阻害するおそれがあります。

また,脳を保護している頭蓋骨から,骨を採取するわけにもいきません。

したがって,多くの場合,人体の中で一番大きいうえに,運動機能や神経機能を阻害するおそれのない,腸骨骨盤骨)の一部を採取して,骨移植を行います。

これを腸骨移植術といいます。

 

腸骨移植術の場合には,逸失利益が認められない?

腸骨移植術によって,腸骨には凹型の損傷が残ります。

後遺障害認定の際には,この凹型の損傷が,「腸骨採取による骨盤骨の変形」として,12級5号の後遺障害に該当します。

したがって,後遺障害があるとして,後遺障害逸失利益が認められるとも思えます。

しかしながら,腸骨移植術は,もともと人体の運動機能や神経機能を阻害しないために腸骨を採取したものです。

よって,腸骨に凹型の損傷が残ったとしても,労働能力は喪失しないのであるから,逸失利益は認められない,と考えることもできます。

保険会社の主張も,全く理由がないというものではなく,上記根拠に基づいて主張していることになります。

腸骨移植術による後遺障害の場合に,逸失利益が認められるようにするためには,腸骨採取による悪影響を具体的に主張立証していくことが必要です。

また,実質的に後遺障害逸失利益が認められたと同様の解決を図るために,後遺障害慰謝料の増額を主張していくという方法もあるでしょう。

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